2018.09-21 /未分類賃貸不動産を個人で所有するか、法人で所有するか?2

前回の続きです。

今回は、法人で所有する場合のメリットとデメリットをお話します。

1.メリット

①税率が一定です。特に高額所得者にとっては、納付する税金が安くなります。

所得税は住民税と事業税込みで最大60%となります。

法人税率は22%から35%となります。

②節税方法が、個人と比べて多くなります。

例えば、生命保険を経費にすることもできます。非常勤役員として家族を役員とし、報酬を払うこともできます。

その他検討できることは個人より多くなります。

③社会的な信用が大きくなります。

個人より法人の方が銀行より融資を受ける際の信用力があります。(その他考慮することは多々あります)

④個人で不動産を所有していると、不動産を売却か贈与するしかありません。

法人で不動産を所有していると、直接不動産を売却する以外にも、株を売却して会社ごと売却することもできます。その際の税金の税率も売却に係る税率は、長期でも20.315%、短期では39.63%となります。その他買主側では登記費用、仲介手数料その他の経費が必要です。

株式の売却では20.315%の所得税住民税を支払うのみでその他の税金は必要ありません。

 

2.デメリット

①赤字でも税金が必要となります。

法人都道府県民税と法人市町村民税あわせて7万円(8万円もあり、どの市町村に法人を設立するかによって変わります。)

個人では不動産のみで赤字だと同じ個人住民税は4千円で済みます。

②帳簿等の記録を個人よりきっちりつけないといけません。

③税理士等の費用がかかる。

個人の所得税の確定申告であれば、自分でも申告可能ですが、法人となると税理士に依頼しないといけなくなります。ただし、役所や銀行に対してはその分信用が高くなるというメリットはあります。

 

ここに記載したのは一部です。その他考慮すべきことは多々あります。

一概に個人か法人かとは言えません。詳しくはご相談いただければ丁寧に回答いたします。